⽷状菌醗酵ウコンの驚異のパワー

ウコンとは?

ウコンとは、ショウガ科ウコン属の多年草の植物で、古くよりアジア一帯では生薬として重宝されてきました。約5千年前の歴史を持つインドの伝承医学である「アーユルヴェーダ」でも使用されてきました。
英語ではTurmeric(ターメリック)と呼ばれ、インドや熱帯アジアが原産ですが、何十種類もの品種が存在すると言われています。

インドではアーユルヴェーダ、中国では漢方薬として、その他にもスパイスとして幅広く利用されています。
スパイスといえば、日本でも“家庭の味”を代表する料理の1つとして、“カレー”というものがありますが、この“カレー”には、ターメリックが使われており、カレー独特の色はターメリックの成分の一つのクルクミンによるものです。

日本には、タイ、中国を経て沖縄に伝わったとされています。
江戸の後期には、ウコンの研究が盛んに行われていましたが、明治以降、西洋医学を中心とする体制にかわりウコンの研究は陰を潜めてしまった様です。しかし、1950年代に入ると、沖縄の多和田真淳が『鬱金考』という論文を書いたことを発端に、ウコンの再評価がはじまったと言われています。

⽣薬ウコン

前述にてウコンは、アーユルヴェーダや漢方として幅広く利用されてきたと説明をいたしました。
では、生薬としてのウコンについてもう少し詳しくお話しさせていただくことにしましょう。
生薬として使用されるウコンは、茎葉を取り除き、根茎を使用します。湯通しまたは蒸したのちに陽干し等で乾燥させたもので、硬く折りにくく、断面は黄褐色から赤褐色を呈しています。独特な香りがあり、味は苦味がある刺激性で、唾液を黄色く染めます。
鎮痛や止血の作用があり、軟膏などに配合されます。
(参考:公益社団法人 東京製薬協会HP)

アーユルヴェーダでのウコンとの関係ですが、アーユルヴェーダは、食事やライフスタイルなどトータルで考えられて実践されています。
食事や生活そのものを見直すことで、人間のもともと持っている、元気になろうとする力や、健康な状態を維持しようとする力を本来の状態に導く医学です。
東洋医学全般に言えることとして、体や内臓が冷えると健康な状態を維持しにくくなると考えられており、アーユルヴェーダでも同じくそう考えられております。
つまり、食事からスパイスを摂取することで体を温めるという習慣も健康維持のための一つの考え方となっているのです。ウコンはショウガ科の植物であり、ショウガと同様に体を温める作用があります。その他にも様々な研究により多くの働きが唱えられています。

⽣ウコンから⽷状菌醗酵ウコンへ

ウコンの成分の一つのクルクミンはアーユルヴェーダの中でも健康に関する様々な問題に対して伝統的に使用されてきました
このクルクミンは脂溶性であり水には溶けにくい性質があります。これによりバイオアベイラビリティー(生物学的利用能)が低い(血液中に到達する量が少ない)とされてきました。

さて、ここで一つの例をあげさせていただきます。
チーズを食べたことがあるでしょうか?チーズは、主に牛や山羊などの乳を発酵させた食物です。
発酵させることで、原料とは全く異なった食物に変わり、性質や受ける恩恵も変わってきます。
味噌、納豆、お酒、、、日本では古くから発酵により、その原料となる食物を全く別の食物に作り変えることで、多くの恩恵を受けられるようにしてきました。

では、話をウコンに戻しましょう。
ウコンはどうでしょう?
ウコンは、そのままでは、苦味があり脂溶性ということもあり、多くの特性を持っているにも関わらず単体としては、その恩恵を受けるには少々難のある食物でした。
このウコンを発酵させて性質の違う別のもの「発酵ウコン」ができたとしたら、ウコンの持つ様々な問題点を解決し健康サポートに有用な食物ができると思いませんか?この後説明させていただきますが、このウコンを、糸状菌を使い「発酵」させることで、チーズやお味噌などと同じく、全く別の食品に変え、多くの恩恵を受けられる様にしたものが、「糸状菌醗酵ウコン」です。

⽷状菌醗酵とは?

糸状菌発酵を説明する前にまずは、「糸状菌」についてお話しさせていただきます。

糸状菌とは、菌類のうちで、糸状の「菌糸」と呼ばれる管状の細胞から構成されているものの総称です。
糸状菌は、空気中、水中などの様々な場所に生息しており、特に土壌中には、十万種類以上存在すると言われています。
また、糸状菌は、いわゆる「カビ」と呼ばれるもので、良いイメージを持たない方も多くいらっしゃると思いますが、動植物に害をなすものばかりではなく、食品加工に利用されたり、抗生物質の原料となるものもあります。

この数ある糸状菌の中から、「ウコン」を発酵するための糸状菌を気の遠くなる様な研究の末、唯一無二のものを見つけ出し、そしてウコンの発酵に成功したのです。
しかしここで一つの疑問が湧いてきます。「なぜ糸状菌だったのでしょうか?」
糸状菌による発酵は、非常にゆっくりと時間がかかります。
これは、糸状菌のゆっくりと長期間にわたる発酵特性のほかに、短時間での発酵では、ウコン特有の苦味の除去が難しいほか、クルクミンの含有量が減少してしまうなどデメリットがあるのですが、糸状菌発酵では、これらのデメリットが払拭され、さまざまな利点があることがわかったからです。

WAKAYAで取り扱っている糸状菌醗酵ウコンの生みの親である、協力会社のU&I Japan有限会社(以降U&I Japan)では、糸状菌を使用したウコンの発酵させることで、より「熟成された発酵」をさせることができるのではないかと考え、研究を進めていった結果、求めていた以上の結果を得ることができました。
「より熟成された発酵」を実現できたことによりウコンの発酵時には糸状菌を使用することを決心したのでした。
それが、糸状菌を使用した発酵、「糸状菌発酵」なのです。

糸状菌醗酵ウコンの驚異のパワー

糸状菌でウコンを発酵することを決めた後も、苦難の道は続きました。
それは、糸状菌による発酵を安定させることです。
糸状菌発酵には、非常に多くの時間がかかるため、安定した状態で発酵させることが大変だったのです。
そして、この長く険しい道のりを経てたどり着いた「糸状菌発酵」により、ウコンはその秘めた力を存分に発揮することができる様になりました。
U&I Japanによる独自の技術により糸状菌を使用したウコンの発酵は、約500時間、21日間という時間と手間をかけ、ゆっくりと発酵、そして熟成をさせます。
これにより時間もコストも大幅に掛かってしまうのですが、「多くの人々の健康サポートをしっかりとしたい」という想いから、製品の開発時より今まで一切手を抜かず丹念に発酵させています。
そして、この糸状菌によるウコンの発酵方法は、日本、米国、カナダで特許を取得しました。

日本:特許第3244468号
米国:US7618665B2
カナダ:CA2269509
※ 日本、米国では、存続満期を終了しています。

このように手間暇をかけ糸状菌で発酵させたウコンは、その力を余すことなく発揮できる様になりました。
また、ウコンの持つ難点についても克服され、たとえば、脂溶性であるため、バイオアベイラビリティー(生物学的利用能)が低かった点については、発酵することで水溶性となり、バイオアベイラビリティーを高めることにもなりました。そして、独特の苦味のある味も旨味が発生し美味しく摂取することができる様になり長期的に摂取することが安易になりました。
そして、さらに驚くことに、糸状菌発酵させたウコンには、驚くべき力が備わっていました。
それは、糸状菌醗酵ウコンと共に摂取する原料の持つ力を引き上げる力がそなわっていたということです。

⽷状菌醗酵ウコン+19種類の厳選素材

糸状菌で発酵をさせたウコンが他の原料の持つ力を引き上げることが研究の結果わかり、U&I Japanでは、糸状菌醗酵ウコンにプラスして19種類の厳選素材をプラスした製品を開発することに成功しました。

それら19種類の原料は、それぞれ単体でも一つの製品が作れてしまうほど、漢方などで非常に高い効力を持つとされている素材です。

WAKAYAが提供している『JHB』という製品、それが、糸状菌醗酵ウコンに19種類の厳選素材を入れ込んだ製品です。

通常OEM製品は安定した製品提供のため、販売価格に利益分の上乗せをせざるをえないのですが、協力会社であるU&I Japanの意向により、皆様へ提供する価格をU&I Japanでの販売価格と同じにすることができました。

『糸状菌醗酵ウコン』には、まだまだ研究では解明できていない未知の力が眠っています。
今後、その未知なる力を解明してゆくことで、多くの人々の健康サポートにより貢献してゆくことができると確信しています。